PRESS RELEASE

企業業務の「インテリジェンス体制」に生成AIを組み込む課題と対策について【AIコラム#2】

企業業務の「インテリジェンス体制」に生成AIを組み込む課題と対策について【AIコラム#2】

プライム上場企業の「インテリジェンス体制」において生成AIの活用が進むが、共通した課題がある

株式会社一矢(代表取締役:福田大記、以下 ICHINOYA)は2025年6-9月度にリサーチ業務プロセスの実態を把握するためのサーベイ(詳細はこちら)を実施しました。サーベイ結果の分析を通じて、大部分のプライム上場企業の事業開発の現場で、リサーチ業務プロセスにおける生成AIの活用が進む中、以下のような課題があることが分かりました。

  • 部門業務におけるAI活用効果の最大化を見据えた目標設定がない/浸透していない
  • 活用法の習熟が属人的で、組織全体での有効活用につながりづらい

またサーベイ以外でも、お客様企業より以下のような部門業務における生成AI活用の課題を聞きます。

  • 市況・技術・規制などの情報収集や分析において、生成AIを用いて収集された情報の確からしさや分析の精度に懸念が残る
  • 企画の壁打ちにおいて、過去のログを参照し依頼者が好みそうな無難なアイデアを提案をしてくる

上記の課題は、今後生成AIの処理精度が向上していくことで一定解消されることも想定されます。一方で、サーベイの結果から、組織間で有効活用の度合いには差が出ることが示唆されています。例えば、「リサーチ業務プロセスにおける業務効率化を効果的に進められている」と回答した組織は、生成AIを効果的に使用する方法や対象とする業務についてメンバー間に一定の共通認識があり、標準的な業務フローに落とし込む形で運用がされていました。

「インテリジェンス体制」における生成AI活用組み込みの課題対策に有効な3つの方法

ICHINOYAでは、上記の課題への対策を模索・実践する過程で、以下3つが有効と分かってきました。

  1. 専門的な技術知見の取り込み
    • 生成AIシステムの開発を行う企業のCEOで、自身もAI開発エンジニアである森重(紹介はこちら)をCTOに起用しています。
    • 毎月、最新のAI技術トレンド(今後市場に出てくることが想定されるOpenAIやMicrosoftの開発パイプラインや、各種SaaSツールのAI機能動向など)についてインプットを受けることで、事業への影響や活用法の検討・判断が可能となっています。
  2. 目標設定とベンチマーキング
    • 具体的な実装段階と、各段階ごとの主要な課題を特定・整理したモデルを作成し、自社およびお客様企業における目標設定を実施しています。
    • 現時点での業務プロセスを評価したり振り返る手段を持つことで、具体的な行動計画に落とし込むことが可能になります。
  3. 現時点のレベル目標への集中
    • 業務の評価をふまえ特定した現時点のレベル目標と、その実現のための課題解決に集中的に取り組んでいます。
    • 例えば、ICHINOYAでは現時点では精度許容度が高く・大量反復性のある特定のプロセスをAIシステム化することを目標としており、この実現のために毎日繰り返される市況・技術・規制等の情報収集をAIシステムで自動化しています。

「インテリジェンス体制」における生成AI組込みの5段階モデルを作成しました

ICHINOYAは、人と技術の力を融合し、事業開発や戦略策定の現場における「インテリジェンス体制」の構築を支援する企業です。複数のプライム上場企業を支援してきた事例を活かし、企業業務における「インテリジェンス体制」の評価・提案を行っています。生成AIの活用が求められる場面では、AIX支援の専門サービス(詳細はこちら)と提携し、サービス提供を行なっています。

この度、ICHINOYAが実施したリサーチ業務プロセスに関するサーベイから明らかになった「インテリジェンス体制」への生成AI組込みの課題を解消すべく、5段階の実装モデルを作成し、具体的な目標を議論しやすくしました。

こちらでモデルを公開していますので、「現状のレベル感を知りたい」「次のレベルに到達するためのステップを検討したい」方はぜひご一読ください。

「インテリジェンス体制」:企業業務における「インテリジェンス体制」とは、市場環境の変化に関する情報を収集・分析し事業機会やリスクを評価する手法を実行する業務機能や、それを行う組織体制。事業環境の不確実性が増す中で、部門業務の成果を継続的に拡大していくために不可欠な機能として注目されています。

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